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ガリーナ・チスチャコーヴァ ピアノリサイタル 開催レポート
《東京公演》
2015年
9月15日(火)19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 9月15日パウゼにて、ロシア出身の若手ピアニスト ガリーナ・チスチャコーヴァさんのリサイタルが開催されました。チスチャコーヴァさんは、モスクワ音楽院で研鑽を積まれ、現在はイタリアのイモラ国際ピアノアカデミーに在籍される傍ら世界各地で精力的にご活躍されています。来月から始まる第17回ショパン国際ピアノコンクールへの出場が予定されているチスチャコーヴァさん。この日はオールショパンプログラムで迎えてくださいました。

 最初に披露されたのは《舟歌 嬰へ長調》Op.60です。ゆったりとしたテンポで、一つ一つの音を大切に弾かれ、繊細で非常に美しい音の響きで客席を包み込んでゆかれます。まさにリサイタルの幕開けにふさわしい演奏でした。続いて、《3つのマズルカ》Op.59では、曲想が移り変るたびに、それぞれの曲想が持つキャラクターを丁寧に表現されておりました。前半最後の《バラード第1番 ト短調》Op.23と《バラード第3番 変イ長調》Op.47では、曲全体の起承転結がはっきりとしたドラマティックな表現が印象的な鮮やかな演奏を展開されました。

 後半の一曲目は《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》Op.22。アンダンテ・スピアナートの部分では、分散和音の豊かな響きの上に旋律がくっきりと表現され、まるで水面に光が差しているような美しさを感じました。ポロネーズの部分では、気品が漂いつつも、輝きのある力強い演奏を聴かせてくださいました。続く《ワルツ変イ長調》Op.42では、駆け巡るような躍動感のある表現が爽快でした。そして、リサイタル最後を飾るのは《スケルツォ第4番ホ長調》Op.54です。曲中の繊細で複雑な表情を巧みに表現された演奏は圧巻で、客席から盛大な拍手が贈られました。

 アンコールは、エチュードを2曲(Op.25-6、Op.10-8)披露してくださり、抜群なテクニックによる演奏で、さらに客席を沸かせました。丁寧な解釈が光る生き生きとした演奏が素晴らしかった充実したリサイタルとなりました。

(K.S)

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