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ニュー・アーティスト シリーズ2015 in表参道
黒木 洋平 & 加藤 大樹 イブニングコンサート 開催レポート
2015年9月17日(木) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 9日間で20名の若手ピアニストたちが出演する、『ニュー・アーティストシリーズ』。7日目のイブニング・コンサートに登場したのは、黒木洋平さんと加藤大樹さんです。

 はじめはフライブルク音楽大学のAdvanced Studies科に在籍している、黒木さんによる演奏です。先月ウィーンで開催されたロザリオ・マルキアーノコンクールでは3位に入賞しています。

 まずは、ベートーヴェンのソナタ第27番。速いテンポながらも、歌曲的であたたかな第2楽章の旋律が印象に残ります。

 続いて、スクリャービンの作品を3曲。《12の練習曲》より第2番、《2つの詩曲》より第1番、そしてソナタ第9番《黒ミサ》です。《12の練習曲》の冒頭ではピアノがよく響き、ドラマティックな展開を聴かせます。演奏時間が2分程度と短い作品ですが、濃密な演奏で観客を引き付けました。

 最後はシューマンの《フモレスケ》。絶え間なく感情が移ろうシューマン的な作品を、豊かに表現していました。

 休憩を挟み、昭和音楽大学大学院博士後期課程・同附属ピアノアートアカデミーに学ぶ加藤さんの登場です。昨年のパデレフスキ国際ピアノコンクールでは、3位に入賞しています。

 1曲目は、情感豊かなタネーエフの〈前奏曲とフーガ〉。続いて、ベートーヴェンのソナタ第30番、リストの〈エステ荘の噴水〉を披露。このふたつの作品では、会場の空気の変化が感じられました。繊細で、一音一音を深く見つめた音楽が、ホールを満たしていきます。

 最後はスクリャービンのソナタ第7番。シャープな第1楽章、抒情的な第2楽章、そして規則正しいリズムの中、猛烈に突き進む終楽章……。幅広い音楽表現で、強い印象を与える1時間のプログラムでした。

 11月に開催される浜松国際ピアノコンクールへの出場が決まっているふたり。今後の活躍に注目です!

(R.K.)

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