連日、若手ピアニストたちの熱演が繰り広げられている『ニュー・アーティストシリーズ2015
in
表参道』。9月17日のランチタイムコンサートにご出演されたのは、桐朋学園大学研究科2年に在学中の野上真梨子さんです。
厳しい事前審査を見事通過し、10月から開催される第17回ショパン国際ピアノコンクールへの出場が決定した野上さん。オールショパンプログラムで、《ノクターン第8番
変ニ長調》Op27-2、《12のエチュード》Op.10より第10番
変イ長調、《12のエチュード》Op25より第11番
イ短調〈木枯らし〉、《スケルツォ第3番
嬰ハ短調》Op.39、《プレリュード第25番
嬰ハ短調》Op.45、《バラード第3番
変イ長調》Op.47、《バラード第4番
ヘ短調》Op.52を演奏されました。
野上さんの演奏は、繊細で表情豊かな音色、丁寧な音楽作り、呼吸をするように無理のない自然な表現がとりわけ印象的でした。楽器を豊かに鳴らし、ショパンならではの洗練さと奥深さが表現された演奏に、客席の皆様もうっとりと聴き入っておられるようでした。アンコールの《ワルツ第2番 華麗なる円舞曲》では、気品と華やかさのある演奏を披露され、短いながらも充実したコンサートとなりました。ショパンコンクールを含め、今後さらなるご活躍を期待しております。
(K.S)