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ニュー・アーティスト シリーズ2015 in表参道
矢野 雄太 ランチタイムコンサート 開催レポート
2015年9月9日(水) 12:00開演(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 9月8日よりパウゼで開催されている「ニュー・アーティスト シリーズ2015 in表参道」。本日お昼のアーティストは、東京藝術大学大学院在学中の矢野雄太さんです。あいにくの台風日和にもかかわらず、矢野さんの演奏を楽しみに、多くのお客様が会場を訪れました。

 最初に演奏されたのは、モーツァルトの《ピアノソナタ第4番 変ホ長調 K.282》。明瞭なフレージングと無駄のないペダリングで、全体が理知的にすっきりとまとめられていました。

 続いては、スクリャービンの《ピアノソナタ第5番 作品53》です。作品に秘められた激しいエネルギーと情熱を隙なくコントロールし、筋の通った音楽に導いていくその様には、矢野さんの演奏家としての確かな実力が窺われます。スクリャービン特有の複雑なテクスチュアを巧みに処理しながら、構築感のある骨太な演奏を聴かせてくださいました。

 最後のリストの《ピアノソナタ ロ短調》では、一段と密度の高い演奏を披露。大曲を弾ききるスタミナや、安定感のある技巧もさることながら、抒情的な部分の歌い上げや迸るようなパッセージにも、きらりと光るものを感じさせました。

 アンコールにはショパンの《練習曲op.10-7》が演奏され、客席からは若い演奏家に温かな拍手が送られました。

 すでに国内外のコンクールで着実に実績を重ね、演奏家としての活動の幅を広げられている矢野さん。今後のますますの飛躍が期待されます。

(N.J.)

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