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浜松国際ピアノアカデミー 第20回開催記念コンサート in 表参道(全4公演)
福間洸太朗イブニングコンサート 開催レポート
2015年7月17日(金)19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 毎年春に開催されている『浜松国際ピアノアカデミー』。中村紘子音楽監督をはじめとする国内外の教授陣によるレッスンや、ステージマナー講座などを通じて“世界に通用するコンサートピアニスト”の育成を目的としており、来年20回を迎えることを記念して、コンサートが開かれました。過去の受講生の中には、国際コンクールで優秀な成績を収め、現在ピアニストとして活躍する方々も多く、この夜出演した福間洸太朗さんもそのひとりです。

 プログラム前半はモーツァルトとシューベルト、後半はショパンの初期から晩年に作曲された作品で構成されたプログラム。1曲目に演奏したモーツァルトの〈8つの変奏曲〉は、コンサートで取り上げられることが珍しい作品です。10歳の頃に書かれた、可愛らしい作品で演奏会はスタートしました。

 ショパンのソナタ第1番の演奏後には、マイクを手に取り「ホールでは味わえない、サロンならではの響きや親密な空気を感じ取ってほしい」と挨拶。シューベルト作品は「ソナタ、変奏曲に共通したリズムに注目してほしい」など、演奏に加え、解説なども交えながら、和やかに演奏会は進んでいきます。

 後半はショパン〈アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ〉、“水繋がり”でもある〈雨だれ〉〈舟歌〉、そしてアカデミーに参加した際も演奏したバラード第4番。現在のご自身と同じ年齢、32歳で書かれたというバラード第4番では「人生の回想と予言が重なったような作品だと思っています。暖かな風に吹かれたようなやさしい始まりでも、辛い思い出がよみがえり、後半はサンドとの別れや、父との死別などで、さまざまな感情があふれ出てきます。しかし最後は魂の強さを感じさせる、強い締めくくり。皆さんにもそこを感じてほしい」と話されました。真摯に作品と対峙し、全力が注がれた心からの音楽は、深い印象を残します。

 アンコールにはリスト〈愛の夢〉、ショパンのバラード第4番、さらに「皆さんに幸せや奇跡がおとずれますように」という気持ちを込めての、ストラヴィンスキー《火の鳥》のフィナーレで華やかに締めくくられました。

(R.K.)

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