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藝大ピアノデュオプロジェクト vol.3 開催レポート
〜藝大ピアノ科教員陣による 華麗なるピアノ音楽の祭典〜
2015年7月11日(土) 18:00開演(17:30開場)
会場:東京文化会館小ホール 使用ピアノ SHIGERU KAWAI フルコンサートピアノ 2台
楽器1台でオーケストラの表現力の豊かさ、ダイナミクス等々に匹敵するとも言われるピアノ。それが2台での演奏となると、どのような音楽の可能性をみせてくれるのでしょうか。今回で3回目となる『藝大ピアノデュオプロジェクト』は、現在藝大で指導、または指導経験を持つピアニストによる、デュオ作品の演奏会。さまざまな時代に書かれた2台ピアノの作品がプログラムに並びます。
東浦亜希子&冨士素子
菅野雅紀&松岡淳
恩田佳奈&後藤友香理
東浦亜希子&冨士素子によるシャブリエの《3つのロマンティックなワルツ》と《スペイン狂詩曲》で華やかに演奏会はスタート。菅野雅紀&松岡淳はシューマンの〈アンダンテと変奏曲〉、デュカス〈魔法使いと弟子〉。前半の最後は恩田佳奈&後藤友香理のシューマン=ドビュッシー《カノン形式による6つの練習曲》、そして熱のこもったサン=サーンス《死の舞踏》。
菊地裕介&新納洋介
竹内真紀&安田里沙
後半は同じタイトルでも、まったく違う雰囲気を持つラヴェル《スペイン狂詩曲》は共にパリへ留学した友人同士、菊地裕介&新納洋介で。竹内真紀&安田里沙は、ラフマニノフが最後に遺した《交響的舞曲》。安武亮&白石光隆は、ガーシュウィンのオペラ《ポーギーとベスによる幻想曲》を、パーシー・グレンジャー編曲によるハイライト版を披露しました。
本編終了後は白石氏が「開催時期が夏ということで、お祭り騒ぎな曲が多くなりました。本番前の数日は梅雨で天気がすぐれず、プログラムばかりが明るくて悩みました……」というエピソードで会場の笑いを誘います。
第2回に引き続き、出演者が二手にわかれてのアンコール。総勢12名によるスーザの〈星条旗よ永遠なれ〉が始まると、会場からは自然と手拍子が起こりました。
1台よりも音楽の厚みがさらに増す、魅力的なデュオの世界を最後まで堪能させてくれました。
(R.K.)
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