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まつき と わたる と はなこ の三重奏(トリオ)
in 表参道 Vol.4 開催レポート
2015年6月30日(火) 19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」(東京メトロ表参道駅「A1 出口」徒歩1 分)

 

 

 松本和将さん(ピアノ)、向井航さん(チェロ)、上里はな子さん(ヴァイオリン)による「まつきわたるはなこの三重奏in 表参道Vol.4」が開催されました。今回のプログラムはすべてロシア人作曲家の作品。ラフマニノフ、チャイコフスキー、アレンスキーの濃厚な音楽が息の合った演奏で次々と披露され、会場は情感あふれるアンサンブルの響きに終始魅了されました。

 特に印象的だったのは、ラフマニノフの《悲しみの三重奏曲 第1番 ト短調》。19歳のラフマニノフがモスクワ音楽院在籍中に完成させた単一楽章の作品です。この曲は、彼の敬愛するチャイコフスキーが師であり友人であったニコライ・ルビンシテインの死を悼んで作曲したピアノ三重奏曲《偉大な作曲家の思い出に》に影響を受けているといわれ、その第1楽章と同様に、最後が葬送行進曲で閉じられています。冒頭、チェロとヴァイオリンが3連符の反復音型をpppで奏しているところに、ピアノが現れて哀愁に満ちたパッセージを歌いはじめるのですが、松本さんの深みのある音色が一瞬にしてラフマニノフの音楽世界へと誘っていきました。向井さんと上里さんの掛け合いも絶妙で、各楽器がバランスよく溶け合い、綾を成して前へ前へと進んでいく様が心地よかったです。

 また、プログラム最後に演奏されたアレンスキーの《ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調》も秀逸でした。とくに、第4楽章において、曲のフィナーレに向かって徐々に盛り上がっていく際の高揚感は素晴らしく、ライブの演奏会ならではの感覚を楽しむことができました。確かな技術に裏打ちされた彼らの演奏は、ダイナミックでありながら繊細な表現も兼ね備えた好演で、会場からは大きな拍手が送られました。

 2010年にピアノトリオを結成した彼らは、「全国でも類を見ない室内楽専門のマスタークラスを立ち上げ、日本の室内楽のレベルアップにも取り組んでいる」とのこと。彼らの活動によって、室内楽の魅力がより多くの人に伝えられていくことを心から期待しています。

(Y. T.)

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