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田中英明 ピアノリサイタル 開催レポート
《 桐朋学園 表参道 サロンコンサートシリーズ Vol.28 》
2015年
6月17日(水) 開場18:30 開演 19:00
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 桐朋学園大学の学生が出演するコンサートシリーズに、田中英明さんが出演されました。同大学研究科の2年に在籍している田中さんは、これまで数々のコンクールにおいて優秀な成績を修めています。伴奏者としてもコンサートやコンクールに出演の経験もあり、日本演奏家コンクールでは伴奏者賞を受賞するなど、ソロのみならず室内楽にも力を入れていることがうかがえます。

 当夜前半は、ベートーヴェン〈創作主題による32の変奏曲〉、ラヴェル〈水の戯れ〉、ショパンは《練習曲集》より作品10-10と作品25-10、そしてポロネーズ第5番。休憩を挟み、後半はショパンの〈幻想曲〉と、ベートーヴェンの〈プロメテウスの創造の主題による15の変奏曲とフーガ〉を演奏されました。古典派、ロマン派、そして20世紀の作曲家も取り上げ、田中さんの音楽を多角的に楽しむことができるプログラム内容です。

 1曲目と本編の結びという、印象的に置かれたベートーヴェン。自身によるプログラムノートにも記されている通り“対照的な印象”を与えるこの2作品では、厳格さ、力強さ、激しさや、無邪気な様子など、ベートーヴェンの持つさまざまな表情を弾き分けます。

 アンコールでは、ドビュッシーの〈亜麻色の髪の乙女〉を披露。“フランス物”は本編で取り上げられたラヴェルと、このドビュッシーの2曲でしたが、独特の浮遊感、繊細さなどがとても良い雰囲気で表現され、この辺りの演奏をもう少し聴いてみたいと感じました。

 本番中は集中からか、とても固い様子だった田中さん。終演後はホワイエで来場した友人などに笑顔でお礼を伝える、あたたかい光景が見られました。

(R.K.)

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