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榎本詩帆&山口湖苗美 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.30 》
2015年
6月3日(水) 18:30開場 19:00開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 6月3日パウゼにて、東京音楽大学ピアノ演奏家コース2年の榎本詩帆さんと同コース1年の山口湖苗美さんのジョイントリサイタルが開催されました。会場には、先生方やご学友の皆様をはじめとする多くのお客様が集まりました。

 前半に登場されたのは、榎本さん。モーツァルト《ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調》K.281とシューマンの《クライスレリアーナ(8つの幻想曲)》作品16を披露されました。モーツァルトでは、美しい音色で旋律を伸びやかに歌わせており、それぞれの主題の性格を細やかに表現されておりました。シューマンでは、繊細なモーツァルトから一転して、榎本さんの全身から音楽がほとばしるような演奏でした。各曲ともに丁寧に解釈されており、説得力が感じられました。音楽の目まぐるしい変化を巧みに表現され、文学作品を読んでいるような面白さを味わえました。

 後半は山口さん。バラエティに富んだプログラムを披露されました。J.S.バッハ《幻想曲とフーガ イ短調》BWV904では、対位法的な流れが明確に表現された端正な演奏でした。続いてロマン派の作品が2曲です。ショパン《舟歌》作品60では、水面に光がさすような繊細で輝きのある演奏を、リスト《イゾルデの愛の死》S447/R280(ワーグナー 楽劇『トリスタンとイゾルデ』より)では、壮大でドラマティックな演奏を聴かせてくださいました。最後は、ロシアの作曲家による練習曲が並びます。スクリャービン《8つの練習曲》作品42より〈第4番嬰ヘ長調〉と《12の練習曲》作品8より〈第11番変ロ短調〉では、独特な和声感が美しく表現され、深い叙情性をたたえておりました。プロコフィエフ《4つの練習曲》作品2では、キレのある音色で、鮮やかな演奏を展開されました。

 最後に、お二人の感謝と意気込みが感じられたご挨拶の後、アンコールとしてカプースチン《シンフォニエッタ》作品49より第1楽章〈序曲〉を連弾で演奏してくださり、充実したリサイタルとなりました。お二人のさらなるご活躍を期待しております。

(K.S)

 

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