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石井楓子 ピアノリサイタル 開催レポート
《2013年 日本音楽コンクール 入賞者シリーズ》
2015年4月17日(金) 開場18:30 開演19:00
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 日本音楽コンクールの入賞者が出演するシリーズ。2013年の同コンクール優勝者、石井楓子さんのリサイタルです。昨年桐朋学園大学を卒業し、現在は同大学研究科に学びながら、演奏活動もされています。

 今回はバロックから現代作品まで並ぶプログラム。前半は《平均律》第2巻より第3番の端正な演奏でスタート。続いてショパンの〈舟歌〉、そしてブラームスの《4つの小品》の3作品。ブラームスの第4曲は、それまでの繊細な内容とは打って代わり、冒頭のファンファーレは堂々とした和音で、そして重厚な音楽を。

 後半は三善晃の〈ピアノのために―円環と交差―〉と、シューベルトの《クライスレリアーナ》を。

 今年2月、桐朋学園大学オーケストラとの協奏曲の共演がきっかけとなり、プログラムに取り入れたという三善作品。思い入れがとても強かったようで、アンコール前に思いを話してくださいました。三善作品を多くの人に聴いてもらいたいという願いを込めての選曲だったようです。

「パッと聴いただけではわかりづらいかもしれませんが、何度も聴いているうちに段々と理解が深まる。合唱、ピアノ、管弦楽など多岐にわたる作品を遺していて、どれも聴けば味が出てくるように感じています」と印象を語りました。「どこまで理解ができているかはわかりませんが……」と石井さんは遠慮気味に言うものの、その演奏からはご自身ととても相性の良いことが感じられます。

 日本音楽コンクールでの優勝は、石井さんが大学4年生の時のできごとでした。その後さまざまな場所でコンクールに付随したコンサートへの出演機会があったそうですが、今回で一連の“入賞者演奏会”は最後とのこと。

「大切な節目となる演奏会にご来場いただき、うれしく思います」とていねいな挨拶をした彼女。今後のますますのご活躍に期待したいものです。

(R.K.)

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