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山田華 山田麗 ソプラノデュオリサイタル 開催レポート
《東京藝術大学同声会コンサートシリーズ Vol.21》
2014年12月17日(水) 18:30開場 19:00開演
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
年の瀬が迫る12月17日にカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」に於いて、≪東京藝術大学 同声会 コンサートシリーズVol.21≫山田 華&山田 麗ソプラノデュオリサイタル〜華麗なる双子の響き〜が開催されました。会場にはご学友の方々をはじめ満席となるほどの多くのお客様が足を運ばれました。前半はオペラを中心としたクラシックを歌われ、冒頭の≪フィガロの結婚≫より「序曲」を二重唱で会場を瞬く間に魅了されました。≪私を泣かせてください≫や≪私のお父さん≫など有名なアリアを二重唱にアレンジすることで、曲の深まりや旋律の美しさがより一層際立って聴こえました。二重唱だけでなく華さんと麗さんの独唱もあり、お二方それぞれの美しい声を楽しみました。艶やかで丁寧な表現をなさる華さんと、深みがあり音楽の流れを生かした表現をなさる麗さんの異なる声の響きが合わさった時の美しさは格別でした。
二重唱だけでなく、今回ピアノ伴奏と全曲のアレンジをされた川崎龍さんのソロによるジャズ風なショパン≪バラード第1番 ト短調≫や猫の鳴き声だけを使った可愛らしい振り付けの≪猫の二重唱≫など趣向を凝らしたプログラムも大変興味深かったです。
後半は日本歌曲のプログラムとなり、日本語の柔らかさを充分に生かしたメドレー≪日本の冬の歌≫や≪からたちの花≫などを情感豊かに演奏されました。
そして何よりも素晴らしかったのが、3人で作られたオリジナル曲です。空の色をテーマとした華さん作詞の≪虹色の空≫、家族への感謝を綴った麗さん作詞の≪ただいま≫の2曲に川_さんが曲を書かれて3人で演奏されました。3人だからこそ紡ぐことのできる音楽に心が温まりました。
続いてはクリスマスの季節ということで、≪クリスマスメドレー≫≪アメージング・グレース≫を歌われ、最後は≪花は咲く≫を手話を付けて、会場のお客様と一緒に手話をやりながら歌い、和やかな雰囲気の中でリサイタルを終えられました。
終演後にはお客様にクリスマスプレゼントを振る舞うなど、お二方の優しい気遣い溢れるひと時でした。
双子ならではの息の合った、まさに「華麗」なる演奏を心ゆくまで楽しみました。お二方それぞれの活動とデュオとしての活動のさらなる充実とご活躍を願っております。
(M.H.)
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