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平野加奈&虫賀太一&西村静香 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京藝術大学 表参道 フレッシュコンサート Vol.31 》
2014年12月12日(金) 18:30開場 19:00開演
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

  

 12月12日、カワイ表参道「パウゼ」にて≪東京藝術大学 表参道 フレッシュコンサートvol.31≫平野加奈&虫賀太一&西村静香ピアノジョイントリサイタルが開催されました。

 新進気鋭の若手ピアニスト3人の演奏を聴こうと、ご学友の方をはじめ多くの方が足を運ばれました。

 始めに演奏されたのは平野加奈さんです。ショパン作曲≪子守歌 変ニ長調 作品57≫≪舟歌 嬰へ長調 作品60≫ベートーヴェン作曲≪ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110≫を弾かれました。ショパンの作品では、静謐な音の世界と心地よくたゆたう波のような流れの美しさに心を惹かれました。ベートーヴェンのソナタは憧れに満ちた第一楽章から、諦めと希望がせめぎあう第三楽章まで豊かな音色と共に非常に崇高な世界を描かれていました。

 続いて演奏されたのは虫賀太一さんです。バッハ作曲≪イタリアン協奏曲 BWV971≫では明るく気品に満ちた第一楽章や音色の美しさを存分に生かした第二楽章、強い持続力で圧倒感のある第三楽章まで、シンプルでありながらも丁寧な音楽作りを感じさせるような演奏でした。一転して、フォーレ作曲≪即興曲 第3番 変イ長調 作品34≫≪夜想曲 第5番 変ロ長調 作品37≫では彩られた和声感や移ろう主題の鮮やかさが印象的でした。

 最後に演奏された西村静香さんは高度な技術力と歯切れの良いさっぱりとしたリスト作曲≪「エフゲニー・オネーギン」からのポロネーズS.429 R.262≫を演奏されました。続くドビュッシー作曲≪前奏曲集 第2巻より 第8曲 水の精≫では透明感がありながらきらめく幻想的な表情を、プーランク作曲≪3つの小品≫では遠近感のある2曲目や、叙情感と共に醸し出されるお洒落な雰囲気の3曲目など、豊かで魅力的な音に聴き入りました。最後を飾るチャイコフスキー作曲≪6つの小品 作品19より 6.主題と変奏≫ではバレエの踊りを思わせる軽やかさや優雅さが光りました。

 アンコールではお3方がご登場され、ラフマニノフ作曲≪6手のピアノのための2つの小品≫をそれぞれの個性を感じさせながらも一体感のある演奏で演奏会を終えられました。

 三者三様の豊かで密度の濃い演奏を楽しんだひと時でした。さらなるご活躍を願っております。

(H.M.)

 

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