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石瀬あやめ&青木啓樹 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.28 》
2014年
12月10日(水) 18:30開場 19:00開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 12月に入り、表参道の町並みにはクリスマスのイルミネーションが輝く中、東京音楽大学ピアノ演奏家コースに在学中の石瀬あやめさんと青木啓樹さんのジョイントリサイタルが開催されました。会場は、ご学友の方々をはじめ多くのお客様で賑わっておりました。

 最初に登場されたのは石瀬さん。ハイドン《ピアノ・ソナタ第58番 ハ長調》Hob.XVI:48の爽やかでキレのある演奏で始まりました。

 続いて、「ラプソディー・イン・ブルー」で有名なガーシュウィンの唯一のピアノソロ曲《3つのプレリュード》です。ジャズ特有のリズムが巧みに表現された都会的で粋な演奏を披露されました。

 そして、モーターのように機械的な曲想が面白いプロコフィエフ《トッカータ》作品11では、旋律の方向性や間の取り方などが絶妙に表現されており、手に汗を握るような迫力のある演奏を展開されました。

 最後は、リストの作品を2曲披露してくださいました。《ハンガリー狂詩曲第12番 嬰ハ短調》では、民俗的な土臭さや荒々しさを、《バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲》S180/R24では、重厚で深い信仰心を感じられました。石瀬さんは、ピアノの持つ華やかさや表現の可能性を活かしながら、抜群のテクニックと集中力でそれぞれの作品の世界を描き出されておりました。

 休憩を挟み後半は青木さんの演奏です。チャイコフスキー《四季−12の性格的描写_ ←カット?》全12曲とラフマニノフ《絵画的練習曲集》作品39-9 二長調を披露されました。

 チャイコフスキーの《四季》は、1月から12月まで季節ごとの風物詩をもとに作曲された小品から成り、シンプルな中にも深い叙情性をたたえています。青木さんの演奏は、ガラス細工のように限りなく繊細なタッチで季節ごとの空気感やチャイコフスキー特有の音楽語法を丁寧に表現されており、それぞれの曲に対する綿密な解釈を感じられました。

 ラフマニノフの《絵画的練習曲》では、ヴィルトゥオジティに溢れた、華やかでダイナミックな演奏を聴かせてくださいました。

 客席から盛大な拍手が贈られステージに現れたお二人。アンコールにドビュッシー《小組曲》より〈小舟にて〉を連弾で演奏してくださり、大変充実したリサイタルとなりました。お二人の更なるご活躍を期待しております。

(K.S)

 石瀬さんの師である海老原直美教授&武田真理教授と

 青木さんの師、小林出教授と

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