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金子侑樹&内村真凜ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京音楽大学 表参道 サロンコンサート Vol.24 》
2013年
12月11日(水) 18:30開場 19:00開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 本日は、東京音楽大学演奏家コースにて研鑽を積んでいらっしゃいます2名の若手ピアニスト、金子侑樹さんと内村真凛さんによるジョイント・リサイタルが行われました。お2人の雄姿を見るために、会場にはたくさんのお客さんが駆けつけました。

 最初に登場しました金子さんは、ボリュームのある音と息づかいが伝わってくるようなエネルギッシュな演奏が印象的でした。最初のプログラムであるブラームスの《幻想曲集》から、コントラストの効いた演奏で会場を惹きつけていらっしゃいましたが、終盤に向かってプログラムのボリュームが増してゆくにつれて、さらに迫力を増した音楽を展開していらっしゃいました。特に最後のプログラムであるスクリャービンのピアノ・ソナタ第5番は圧巻の演奏で、終わったときに会場が大きな拍手に包まれました。また中盤のプログラムであったリスト<ペトラルカのソネット第104番>とリスト/ワーグナー<イゾルデの愛の死>では、素晴らしい指さばきも披露してくださいました。

 次に登場されました内村さんは、対照的に大変繊細で美しい音色と、絶妙の間が魅力的でした。プログラムも内村さんの音色に大変合ったもので、最初に演奏されましたヘンデルの<シャコンヌ>は元々ハープシコードのために書かれた楽曲ですが、古楽器の静かで透き通った音色を見事に体現していらっしゃいました。続くショパンの<春>(《6つのポーランドの歌》から)も大変美しかったです。後半はショパンのバラード第4番にプロコフィエフの戦争ソナタと大型のプログラムが続きましたが、そこでも内村さんは持前のセンスの良さで、お洒落にまとめていらっしゃいました。

 最後には、金子さんと内村さんのお2人で、チャイコフスキーの《くるみ割り人形》から快活な<トレパーク>を演奏されました。独奏中の緊迫した雰囲気がふっと和み、会場は大変楽しい雰囲気となりました。お若い2人のピアニストのご活躍が楽しみな、大変素敵なコンサートでした。

(A. T. )

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