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第7回ショパンユースコンクール優勝者
シージン・リャンピアノリサイタル 開催レポート
《東京公演》
2013年10月5日(土) 17:30開場 18:00開演
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
入場料:一般券 2,500円 学生券 2,000円※会員特典あり(全自由席)

  

 10月5日パウゼにて、たくさんのお客様が集う中、第7回ショパンユースコンクールに見事優勝されたシージン・リャンさんのピアノリサイタルが開催されました。モスクワ音楽院付属中央音楽学校で学ばれているリャンさんは、まだ10代という若さにもかかわらず、数ある国際コンクールにて高い成績をおさめられ、リサイタルや著名なオーケストラとの共演を多数こなされるなど、素晴らしい業績をお持ちの若手ピアニストです。この日のプログラムは、前半がチャイコフスキー、後半がショパンで構成されておりました。

 前半に演奏されたチャイコフスキーの作品は、≪ドゥムカ ―ロシアの農村風景―≫ Op.59、≪四季―12の性格的描写≫ Op.37bより<1月 炉端にて>、<2月 謝肉祭>、<3月 ひばりの歌>、<4月 松雪草>、<5月 白夜>、<6月 舟歌>、≪12の小品≫ Op.40より<第6曲 無言歌>、<第10曲 ロシアの踊り>です。リャンさんは、非常に繊細で色彩豊かな表情を持った美しい音色で、音楽の方向性をしっかりと捉えながら、一曲一曲の情景を丁寧に描き出しておられました。それぞれの曲がもつ独特な空気感や民族性などが伝わり、非常に深みのある演奏のように思いました。

 後半は、ショパンのバラード全曲です。ここでも抜群の構成力と音色の美しさが発揮されており、鍵盤から音がふんわりと立ち昇っているような柔い音色で、フレーズやテンポ、間の取り方などが絶妙なバランスでコントロールされていました。リャンさんは、各曲のもつ「呼吸」や「歌」を大切にしつつ、限りなく繊細で伸びやかな演奏をされ、ショパンの音楽ならではの美しさを巧みに表現されておりました。

 以上のプログラムを見事に弾き終えられたリャンさんに、客席から盛大な拍手が贈られました。アンコールはショパンの≪ノクターン≫Op.27-2と≪12のエチュード≫Op.10より第8番を披露してくださり、宝石を散りばめたような美しい演奏に包まれながらリサイタルは締めくくられました。リャンさんの更なるご活躍を期待しております。

(K.S)

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