|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |||||||
|
|
桐朋学園大学教授陣によるシューベルト作品を巡る6日間！
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
●9月2日（月）18：00〜
オープニングコンサート開催レポート
桐朋学園大学が主催する『シューベルティアーデTOHO 2013』が幕を開けました。この企画は、本日から6日間にわたり桐朋学園大学の先生方によるコンサートや公開講座を通して、あらゆる角度からシューベルトの魅力が紹介されます。この日開催されたオープニングコンサートでは、前売りの段階ですでに完売御礼となるほど多くのお客様がいらしており、会場は大変な賑わいを見せておりました。会を開くにあたり学長の梅津時比古先生よりご挨拶をいただいた後、コンサートが始まりました。今回ご出演下さった先生方は、堤剛先生、竹内啓子先生、藤原浜雄先生、毛利伯郎先生、三上桂子先生で、解説を交えながら素晴らしい演奏を披露してくださいました。
前半は、堤先生（チェロ）と竹内先生（ピアノ）による≪アルペジョーネソナタ イ短調≫です。チェロとギターの複合楽器として発明されたアルペジョーネのために書かれた難曲ですが、そのことを微塵も感じさせない伸びやかな演奏でした。言葉のイントネーションや呼吸などが丁寧に表現されていたチェロと、その旋律をしっかりと支えながら背景を鮮やかに描かれていたピアノ。お二方の演奏は深みがあり、まるでリートを聴いているようでした。
後半は、藤原先生（ヴァイオリン）、毛利先生（チェロ）、三上先生（ピアノ）による演奏で≪ピアノ三重奏曲第２番 変ホ長調≫です。シューベルトが３０歳の頃に作曲され、初めてオーストリア以外で出版された作品とのことです。３つの楽器が対話をしているように自由な演奏が印象的でした。全体を通して音楽に輝きと躍動感があり、常に前に突き進むエネルギーを感じられました。
いつまでも拍手が鳴りやむことのなかったオープニングコンサート。５名の先生方による非常に質の高い演奏に時間を忘れ音楽に浸ることができた大変素敵なひとときでした。
(K.S)
|
|
