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THE PIANO QUARTET 開催レポート
〜ソリストたちの響宴〜 
2013年6月26日(水) 19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

  

 6月26日パウゼにて、『The Piano Quartet 〜ソリストたちの響宴〜』リサイタルが開催されました。メンバーは、井上静香さん(ヴァイオリン)、原麻理子さん(ヴィオラ)、金子鈴太郎さん(チェロ)、島田彩乃さん(ピアノ)です。今回は、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ブラームスとシューマンのピアノ四重奏曲という大変聴き応えのあるプログラムで迎えてくださいました。当日は生憎の雨模様にもかかわらず、会場は非常にたくさんのお客様で埋め尽くされました。

 前半は、ブラームス≪ピアノ四重奏曲第2番 イ長調≫Op.26です。約50分にも及ぶ大曲ですが、演奏が始まるや否や4方の創り出す重厚で上質な音楽の世界に引き込まれ、あっという間に時間が過ぎていきました。3つの弦楽器が美しいハーモニーで旋律を歌わせ、ピアノは弦楽器の奏でる旋律を支えながらも背景をしっかりと表現されていました。4つの楽器が美しく調和し、非常に味わい深いアンサンブルを聴かせてくださいました。

 後半は、シューマン≪ピアノ四重奏曲 変ホ長調≫Op.47です。4つの楽器がまるで対話をしているように、生き生きと躍動感のある演奏を披露されました。個人的に印象に残ったのは、張り詰めた緊張感が漂う第2楽章後の第3楽章です。主題の旋律の方向性をしっかりと捉えつつも、音程の跳躍による表情の変化が絶妙に表現されており、甘美でロマンティックな演奏でした。

 この日のアンコールは、ブラームス≪ピアノ四重奏曲第3番≫より第3楽章です。ブラームスは出演者の皆様が大変好んでいらっしゃる作曲家とのこと。深い愛情に満ちた演奏でした。

 同じ時代に活躍した2人の作曲家のピアノ四重奏曲を聴くことで、それぞれの個性の違いを楽しめ有意義な演奏会でした。

 終演後はCD販売とサイン会も行われ、非常に賑わっておりました。

(K.S)

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