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竹原奈津&草冬香
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全曲リサイタル開催レポート
2012年12月15日(土) 17:00開演(16:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 12月15日、ヴァイオリンの竹原奈津さん、ピアノの草冬香さんによるデュオ・リサイタルがパウゼで開催されました。ともにドイツのフライブルク音楽大学で研鑽を積まれたというお二人がこの日のプログラムに選ばれたのは、バッハ、ベートーヴェンと並んでドイツ三大Bとも称されるブラームスの《ヴァイオリン・ソナタ》全三曲です。前半では「雨の歌」の通称でも知られる第1番と生命力溢れる第2番、休憩をはさんで後半では濃密な情緒を秘めた第3番が演奏され、それぞれの作品の奥深い魅力をじっくりと味わう充実の2時間となりました。

 ブラームスといえば、シリアス、重厚というイメージがまず思い浮かびますが、この日のお二人の演奏は、落ち着いた雰囲気の中にも常に瑞々しい音楽への喜びを感じさせるものでした。とりわけ、互いに触発しあうような、ピアノとヴァイオリンの息の合ったやりとりは、アンサンブル音楽ならではの醍醐味。二つの楽器が生き生きと対話し、時に声を潜め、時に重なり合って大きなクライマックスを作り上げていくそのさまは、まさに人と人との心の結びつきを音によって描き出しているようでした。

 休憩時間には出演者お二人のお名前にちなんだドリンクが振舞われるなど、うれしい演出も。ご来場の皆様はロビーやサロン内でグラスを傾けながら、和やかにご歓談されていました。

 プログラムの最後にはお二人のそれぞれからチャーミングなご挨拶があり、ブラームスの《スケルツォ》(F.A.E.ソナタより)とエルガーの《愛の挨拶》の2曲がアンコールとして演奏されました。

 冬の夕暮れ、芳醇な音楽に満たされ、心温まる素敵なひとときとなりました。

(N.J.)

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