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マチネ・コンサート「晩年の小品」 開催レポート
10月25日（木） 開場 11:30 開演 12:00
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
連日、大変な賑わいをみせているドビュッシー・フェスティバルも、早いもので残り2日となりました。本日は、ドビュッシーの晩年の小品にスポットをあてたマチネ・コンサートが開催されました。今回は、前田拓郎さん、川_翔子さん、瀬尾久仁さん、加藤真一郎さんにご出演いただきました。
最初は前田さんのソロで、≪コンクールの小品≫、≪小さな黒人≫、≪ハイドン礼賛≫、≪レントよりなお遅く≫、≪英雄の子守歌≫、≪慈善団体「負傷兵の衣類」のための小品≫、≪エレジー≫、≪石炭の熱に明るく照らされた夕べ≫の8曲が演奏されました。ユーモアのある曲から、響きやルバートの美しい曲まで、これらの作品が持つあらゆるスタイルを巧みに弾き分けられておられました。
続いて、前田さんと川_さんの連弾による≪ディヴェルティッスマン≫では、輝きのある音色で、躍動感のある生き生きとした演奏を披露してくださいました。
最後は、瀬尾久仁さんと加藤真一郎さんのデュオによる≪夜想曲≫（ラヴェル編）です。原曲のオーケストラの響きを思わせる多彩な音色や音響の遠近感が見事に表現され、非常に立体的な演奏を聴かせてくださいました。
短いひとときでしたが、これらの作品を通しドビュッシーの自由で巧みな音楽語法を聴くことのできた、大変充実したコンサートでした。
(K.S)
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