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声楽家・高橋啓三 公開講座 開催レポート
豊かな音楽を生みだす呼吸法
講師:高橋啓三(バス・バリトン)
2012年9月26日(水) 10:30 開演(10:30〜12:30)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
第1回 演奏するための体とはどうあるべきか

 

 本日は、ご自身も声楽家としてご活躍されております高橋啓三先生が、自ら参加者の皆様と身体を動かしながら、演奏するための身体造りを教えてくださるという、公開講座シリーズの第1回でした。この第1回目のテーマは「演奏するために体とはどうあるべきか」。声楽家の方々はもちろんのこと、ピアノや指揮をされていらっしゃる方々も多数参加されていました。

 先生はまず、演奏するためには自分の身体を巧みにコントロールしなければならないことを丁寧に説明されました。レッスンや本番で緊張すると、肩に力が入ってしまったり、上手く演奏しやすい姿勢が保てなくなってしまったりします。そこで、今自分の筋肉がどのような状態かを感知し、それを自由に張ったり緩めたりする必要があります。

 次に、その筋肉のコントロールを実践するために、先生は参加者の皆様に「こんにゃく体操」を指導されました。「こんにゃく体操」とは名前の通り、全身の筋肉を緩めることで、身体に加わった力が全身に伝わりやすい状態を作ることを目指します。「こんにゃく」になった身体は、必要に応じて必要な筋肉を動かしやすい状態になり、例えば声楽の方であれば呼吸がしやすくなったり、ピアノの方であれば腕を楽に使えたりします。このこんにゃく体操、使う動きとしては、ジャンプする、身体を倒す、身体を伸ばすなど、難しいことをしているわけではないのですが、ちゃんと自分の身体のあちこちに神経を使ってやろうと思うと、とても大変です!先生は参加された方1人1人とコミュニケーションを取りながら、熱心に指導されていらっしゃいました。

 講座の終盤では、第2回のテーマ「呼吸法」に向けて、呼吸を上手にコントロールする方法についてお話がありました。ここでもやはり、自分の身体をよく知ることが大切です。まず、自分で自分の横隔膜の伸縮を感じられるようになること。その上でゆっくり大きく、流れを止めずに呼吸すること。次に、実際に歌うときのように素早く息を吸ったあと、時間をかけてバランスよく息を吐き出すこと。こうした呼吸の練習は、道具を使わなくても出来ますので、参加者の方からもさっそく歌の練習の前に取り入れます、などの声が挙がっていました。

 次回(10月31日)にはいよいよ、この呼吸法をもっと本格的に学習することができます。先生に本日教わりました「こんにゃく体操」をさっそく家で実践しながら、次回の講座を楽しみにしたいと思います。

(A. T. )

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