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KSCO
田中正也＆佐藤卓史 ウルトラデュオコンサート 開催レポート
2012年9月16日(日) 14:00開演（ 13:30開場）
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
前半最初は、今年生誕150周年を迎えるドビュッシーの≪リンダラハ≫です。スペインのハバネラのリズムと異国情緒が漂う独特な和声にうっとりと聴き入りました。
続く、モーツァルト≪２台のピアノのためのソナタ ニ長調≫K.448(375a)では、オーケストラをバックにコロラトゥーラ歌手が軽やかに歌い上げる場面を彷彿とさせるような演奏で、まるでオペラを観ているようでした。
そして、前半を締めくくるのはラヴェル≪ラ・ヴァルス≫です。渦巻く雲が次第に晴れていき、やがて宮廷の豪華な舞踏会が姿を現す場面を、華やかでスケールの大きい演奏で表現してくださいました。
休憩を挟み後半は、プロコフィエフ（プレトニョフ編曲）バレエ組曲≪シンデレラ≫Op.87です。例えば、舞踏会を夢見るシンデレラ、義姉たちの喧嘩、シンデレラと王子の幸せに満ちた踊りなど、2台ピアノならではの奥行きのあるダイナミックな響きで、物語性の溢れる演奏を披露してくださいました。
最後は、お二人によるソロコーナーです。今回は、お二人がピックアップされた名曲の中から、お客様が拍手をして選曲するという大変面白い企画で、ドビュッシー≪亜麻色の髪の乙女≫、モーツァルト≪トルコ行進曲≫、リスト≪ラ・カンパネラ≫の3曲が選ばれました。田中さんは≪亜麻色の髪の乙女≫と≪ラ・カンパネラ≫を、佐藤さんは≪トルコ行進曲≫を演奏。お二人ともそれぞれの曲の個性を巧みに引き出しており、名曲の素晴らしさを改めて実感させられました。
アンコールは、アルチュニアン＆ババジャニアン≪アルメニア狂詩曲≫です。お二人の華やかな演奏に盛大な拍手が贈られ幕を閉じました。豪華なプログラムと素晴らしい演奏を堪能でき、大変充実したコンサートでした。
(K.S)
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