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ロシアン・ピアノスクール in 東京 10周年記念
第8回ランチタイムコンサート 開催レポート
出演:副島 響子
2012年8月8日(水) 12:00開演(11:30開場)
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 〈ロシアン・ピアノスクールin東京〉10周年を記念したランチタイムコンサートも、今回で最終回を迎えました。本日のピアニストは、副島響子さんです。副島さんは、東京藝術大学学部2年次にチャイコフスキー記念モスクワ音楽院に留学され、現在同音楽院本科4年に在籍されています。2010年には、プーランク国際コンクールで第1位に輝き、まさに新進気鋭の若手ピアニストです。

 本日は、プーランク《15の即興曲》より第1番〜第8番、モーツァルト《ピアノソナタ 第10番》KV330、バッハ《イギリス組曲 第4番》BWV809、スクリャービン《ピアノソナタ 第2番》「幻想」op. 19というプログラミングで、レパートリーの広さが窺えます。

 おしゃれで遊び心のあるプーランクから始まり、緩急や「静」「動」の幅の利いた副島さんの魅力的な音楽作りにすぐさま心を奪われました。続いて、透明感にあふれた瑞々しいモーツァルトを、崇高な精神や神聖な世界を感じさせるバッハを聴かせて下さいました。しかし、やはり今日のクライマックスはスクリャービンにあったのではないでしょうか。この作品は、黒海への旅行中に見た海の印象をもとに作曲され、静かで穏やかな波や荒れ狂う波など様々な波が表現されています。副島さんの演奏では、これらの海の波が感情の「波」(=高揚感)を生み出しており、実に見事でした。

 非常に密度の濃い、贅沢な1時間に、お客様も大満足の表情でした。副島さんの今後のさらなるご活躍を楽しみにしております。

                                   (A・H)

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