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ドビュッシー生誕150周年記念
中井正子“ドビュッシー紀行”開催レポート
〜ドビュッシーの音楽を背景に中井正子とパリの街を歩く!
「演奏&レクチャー」(全5回シリーズ)〜
<第2章 少年時代> 
2012年6月22日(金) 10:30 開演(10:30〜12:30)
講師:中井正子
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

  ピアニストの中井正子さんによる、演奏&レクチャー・シリーズ『中井正子 ドビュッシー紀行』の2回目。今回はドビュッシーの「少年時代」にスポットが当てられました。

 舞台となったのはモンマルトルの丘と、パリ下町の歓楽街ピガール。ドビュッシー一家が実際に住んだ住居を辿りながら、縁の場所を訪ねます。

 詳しい地図と豊富なスライドを見ながらのレクチャーは、本当にパリの街を歩いているかのよう。そんなプチ旅行の行程を振り返ってみますと──。

 9歳のドビュッシーは、当時自宅のあったピガールから、モンマルトルの丘中腹のモーテ夫人の家に1年間通ってピアノを習い、パリ高等音楽院への入学を果たしたといいます。徒歩で通ったドビュッシーの疑似体験を、ということで、ピガール地区からモンマルトルの丘を上り、モーテ夫人のアパルトマンに立ち寄り、頂上のサクレ・クール寺院を目指しました。

 それも、裏からモンマルトルの丘を上るという面白いコースの紹介。坂道と階段で少しずつ丘を上っていくのは結構ハードで、ようやくサクレ・クール寺院に至って、そこからパリの街を一望した時はかなりの達成感! スライドと地図が、そんな気分にさせてくれました。

 さらには、芸術家の溜まり場だったシャンソニエのラパン・アジルや、ムーラン・ルージュなどのキャバレ等々、押さえておきたいポイントが目白押し。

 レクチャーの後半には、ドビュッシーが暮らしたクリッシー広場界隈と、彼が通った旧パリ高等音楽院の現在が紹介されました。

 演奏と解説は、『前奏曲集2巻』より「風変わりなラヴィーヌ将軍」「霧」「妖精たちはよい踊り子」「ヴィーノの門」、『ピアノのために』全曲。楽曲の意味、不思議な響きの解析、ドビュッシー本来の正しい楽譜についてなど、必聴の内容でした。

 ドビュッシーが暮らしたパリの空気を感じ取ることで、その音楽がグンと身近に。このレクチャー・シリーズは、絶対にお薦めです。

H.A

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