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 ホーム(ニュース) . コンサート情報 > 2011年 > チャリティーコンサート at カワイ表参道 > 4月21日開催レポート

 

東日本大震災復興支援

チャリティーコンサート at カワイ表参道

開催レポート

4月21日(木)時間:12:00〜13:30
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

青柳晋

末永匡

前山仁美

 

 

 4月21日、『東日本大震災復興支援チャリティーコンサートatカワイ表参道』シリーズが始まりました。このコンサートシリーズは3月11日に起こった東日本大震災による被災地への一日も早い復興を祈念して、多くのピアニストの方々のご協力のもと全9回にわたって行われます。第1回目となる今回は、前山仁美さん、末永匡さん、青柳晋さんによる演奏で、開場前から長蛇の列ができるほど、非常に多くのお客様がいらしていました。

 最初に演奏されたのは前山仁美さんです。前山さんはロシア国立モスクワ音楽院へ留学され、帰国後、活発に演奏活動をされる傍ら、昭和音楽大学ピアノアカデミーに在籍され、並行して、現在は同大学でも研鑽を積まれています。今回演奏されたのは、モーツァルトの≪きらきら星変奏曲K.265≫とグリンカ=バラキレフの≪ひばり≫です。≪きらきら星変奏曲≫では、各変奏の性格を巧みに弾き分けられていただけでなく、愛らしく表情豊かに演奏して下さいました。≪ひばり≫は、グリンカの歌曲をバラキレフによってピアノソロ用に編曲されたものですが、まるで歌手がひばりの鳴き声を彷彿とさせるような伴奏に合わせ、朗々と歌っている光景が目に浮かんでくるような伸びやかな演奏で、かつ、ロマンティックで幻想的な雰囲気が醸し出されていました。

 続いては、桐朋学園大学卒業後、ドイツで研鑽を積まれ、現在、昭和音楽大学及び同短期大学で教鞭をとられる傍ら精力的にご活躍されている末永匡さんの演奏です。最初に演奏されたのは、リストの≪バラード第2番 ロ短調≫。壮大な物語を思わせるような情熱的で豪快な演奏を聴かせて下さいました。そして、「震災でこのような大変な状況の中、自身ができること、やらなければならないことは、音楽だと思い、ピアノを演奏することだと思います。色々な思いをこめてブラームスを演奏させていただきます。」とお話し下さり、演奏されたブラームスの≪間奏曲 イ長調 作品118−2≫は、温かく、心に深く沁み入るようで、非常に感動的なものでした。

 最後は、現在、東京芸術大学准教授であり、国内外で幅広くご活躍されている青柳晋さんにより、シューマンの≪ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」作品26≫が演奏されました。この作品は、シューマンがウィーンで体験した謝肉祭の楽しさや賑やかさが表現されており、5つの楽章から構成されています。多彩な音色で各楽章の性格を巧みに描写され、シューマンが味わった楽しさが伝わってくるような、明るく力強い演奏を聴かせて下さいました。

 会場から、3人の方々に盛大な拍手が送られ、華やかに締めくくられました。私たちに勇気と希望を与えてくださる大変素晴らしいコンサートでした。

(K.S)

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