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リストフェスティバル2011 in 表参道
ランチタイムコンサート 第1回 開催レポート
2011年10月24日（月）11：30開演（11：00開場）
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」
主催：東京藝術大学音楽学部 協賛：カワイ音楽振興会
出演：井後優弥 上田智子 鉄 百合奈 古川かりん 滑 麻理 増田桃香
井後さんは、《第1曲「プレリュード」》、《第2曲》、《第3曲「風景」》を、リストらしい華やかさを兼ね備えつつ、伸びやかな息づかいで丁寧に演奏されていました。
滑さんは、《第4曲「マゼッパ」》を演奏。曲中の壮大な物語をダイナミックに表現されていました。
鉄さんは、《第5曲「鬼火」》と《第6番「幻影」》を演奏。それぞれの曲の持ち味が表情豊かに表現されていました。
古川さんは、《第7番「エロイカ」》と《第8番「死霊の狩」》を、堂々と勇ましい表現で、曲の持つ方向性がしっかり感じられる演奏を聴かせて下さいました。
上田さんは《第9番「回想」》と《第10番》を演奏。非常にコントロールの行きとどいた繊細なタッチで、旋律を自然な流れで歌われていました。
増田さんは、《第11番「夕べの調べ」》と《第12番「雪あらし」》を描写的に演奏。まるで、各曲の情景や空気が肌で感じられるようでした。
最後に、これらの難曲を見事に演奏された６名の方々に盛大な拍手が贈られ、演奏会が締めくくられました。
技巧的な華麗さだけでなく、作品に込められた物語や情景などといった要素が存分に味わえ、この練習曲の素晴らしさを改めて実感できた演奏会でした。
(K.S)
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