トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2011年 > 秋山哲也 ピアノリサイタル > 開催レポート

KSCO
秋山哲也 ピアノリサイタル 開催レポート
2011年8月27日(土) 17:30開演(17:00開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 夏休み最後の土曜日である8月27日(土)に、『秋山哲也 ピアノリサイタル』を聴いてきました。秋山哲也さんは、桐朋学園大学音楽学部をご卒業後、ハンガリー国立リスト音楽院を修了され、国内外のコンクールで優秀な成績を収められていらっしゃいます。現在は後進の指導の傍ら、ソロリサイタルを活発に開催されています。

 さて、本日の演奏会はほぼ満席の大盛況。ハイドン《アダージョ》Hob. XVII/9で演奏会は幕を開けました。曲全体を構成する和声進行はいたってシンプルですが、秋山さんの澄んだ音色によって、会場は温かさで満たされました。続いて、バルトーク《4つの悲歌》より第1番と《アレグロ・バルバロ》を聴かせて下さいました。前者はバルトーク特有の音の重なりによる響きを、後者は生命力を感じさせる原始的なリズムを十分に活かした演奏でした。

 前半最後を締めくくったのはショパン。《プレリュード「雨だれ」》op. 28-15、《マズルカ》op.24-3、《ポロネーズ》遺作 ト短調、《ポロネーズ「英雄」》op. 53を順に演奏して下さいました。特に「英雄」では、祖国を思うショパンの強い気持ちに重なるように、秋山さん自身の意志の強さが演奏を通して伝わってきました。

 休憩をはさんで、後半のプログラムはシューベルト《メヌエット》D336、《ハンガリー風メロディー》D817で始まりました。シューベルトというと、ピアノ曲ではソナタや即興曲がよく演奏されます。今回の選曲は非常に珍しい選曲で、シューベルトにこんな曲があったんだ!という新しい発見があった方も多かったのではないでしょうか。

 そして、ようやくお待ちかねのリストです。《コンソレーション 第3番》op. 172-3、《バラード 第2番》op. 171を聴かせて下さいました。秋山さんは今まで以上にオーラを放ち、お客様は秋山さんの演奏に聴き入っていらっしゃいました。演奏後は割れんばかりの大きな拍手で、まさしく大喝采。その拍手に応え、アンコールとしてシューマン《こどもの情景》op. 15より第1曲「見知らぬ国々と人々」を演奏して下さいました。

 今後のますますのご活躍を期待しております。次回のソロリサイタルがあるならば、ぜひまた聴きに行きたいものです。

(A・H)

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2011年 > 秋山哲也 ピアノリサイタル > 開催レポート