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市村ディットマン朋子 ピアノリサイタル 開催レポート
MIT SCHUBERT Vol.II
〜 幻想 〜
2010年
12月10日(金) 19:00開演( 18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 12月10日パウゼにて、桐朋学園音楽大学を卒業後ドイツに留学され、現在は国内外で精力的に活躍されている市村ディットマン朋子さんのリサイタル「Mit Schubert Vol. II」が開催されました。市村さんが最も敬愛されておられるという作曲家シューベルトの作品を中心に毎回様々なテーマで繰り広げられる「Mit Schubert」シリーズ、第2回目のテーマは「幻想」。プログラムは、シューベルト、ショパン、スクリャービンの、それぞれ「幻想」をテーマとした作品で構成されています。

 真っ赤なドレスで登場された市村さんが最初に演奏されたのは、シューベルトがまだ若い頃の作品≪グラーツ幻想曲 ハ長調D605A≫です。冒頭では、旋律をじっくりと味わうように丁寧に歌われ、「ポロネーズ風に」からの即興的に展開されていく部分では、クリアな音色での瑞々しく爽やかな演奏が印象的でした。

 続いて演奏されたのはショパンの≪幻想曲 ヘ短調Op.49≫です。隅々までコントロールされた音色で表現された色彩豊かな響きは絶妙で、幻想的で奥深さが感じられる演奏でした。

 そして前半最後は、スクリャービンの≪ソナタ第2番 嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」≫です。この作品は南国の海が描写されており、第1楽章では、海の幻想的な美しさを表すようなスケールの大きい演奏を、第2楽章は、海が嵐に波立つ様子が目に浮かぶような、情熱的でほとばしるような演奏でした。

 休憩を挟み後半は、シューベルトの晩年の作品≪ソナタ第18番 ト長調Op.78 D894「幻想」≫です。温かく、洗練された第1楽章、歌曲のようにドラマティックな演奏が印象的であった第2楽章、力強く厳格な第3楽章、そして軽やかで楽しげな第4楽章。瞑想的で、深い世界観が広がるような演奏は実に素晴らしく、会場から盛大な拍手が贈られました。

 鳴り止まない拍手に応え、アンコールとして演奏されたシューベルトの≪3つの小品≫より「第2曲 変ホ長調」では、優しく心に染み入るような感動を与えてくださいました。

 シューベルトをはじめとする3人の作曲家による三人三様のファンタジーを堪能できた素晴らしいリサイタルでした。次回の「Mit Schubert」シリーズのテーマは「舞」。2011年11月に開催とのことで、非常に楽しみです。

(K.S)

 

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