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二台のピアノによる音楽とジャン・コクトーの詩 開催レポート
《東京藝術大学同声会コンサートシリーズ Vol.11》
2010年
12月2日(木) 19:00開演( 18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会

会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 12月2日パウゼにて、「東京藝術大学同声会コンサートシリーズVol. 11」として「2台のピアノによる音楽とジャン・コクトーの詩」と題されたコンサートが行われました。私は、チラシからではどのように展開するのかあまり想像できず、期待と不安を胸に会場へと向かいました。そこで目にしたのは、入口に置かれた小さなエッフェル塔と自転車。客席には普段と違い、真ん中に花道が通っています。ますます期待は膨らみました。

  

 ここで繰り広げられた世界を、実際に足を運ばなかった方に伝えるのは、とても難しく、この紙面ではとても足りないのですが、ジャン・コクトーの「エッフェル塔の花嫁花婿」という戯曲が演じられ、そこにうまく溶け合う形で、2台ピアノのための日仏の様々な音楽が演奏されるというもの。実に独創的であらゆる点で素晴らしいものでした。はっきりとした筋のない物語を進める、奇想天外ないくつもの役を演じ分けた俳優の南かおりさんと和田裕太さんの演技は、観る者を惹きつける魅力がありました。

演出 福正大輔

南かおり

和田裕太

 東京藝術大学に在籍中の6人の若いピアニスト、佐渡建洋さん、正住真智子さん、永沼絵里香さん、西岡雄太さん、虫賀太一さん、山中歩夢さんの演奏は、フランスの古今の作品、そして同じく東京藝術大学に在学中の網守将平さんと山中惇史さんの2台12手のための素晴らしい新作を、息の合った洗練された演奏で楽しませてくれました。そして、ところどころで出演もなさった福正大輔さんの細部にまでこだわった演出。これらすべてが、見事に融合し、極上の芸術、そしてエンターテイメントができあがっていたのだと思います。

 終演後には、あちこちから「楽しかった!」という声があがっていました。若い芸術家の皆さんは、今後も芸術のさまざまな新しい形を探求し続けていくことでしょう。また私たちの想像を超えた、素晴らしい世界を創ってくださることを期待しています。

(M. K.)

 

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