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Sound Route 2010-I JAPAN⇔RUSSIA
サウンド・ルート2010-I《日本⇔ロシア》
日本・ロシア音楽家協会会員によるコンサート
プーシキンの詩による歌曲 開催レポート
ロシア&日本(金子幸彦訳)=新作世界初演
● 日時:2010年7月3日(土)14:00開演(13:30開場)
主催:日本・ロシア音楽家協会
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  7月3日、パウゼにて「サウンド・ルート2010日本⇔ロシア」が行われました。この日は、追加で座席が設けられるほどの超満員。期待の高さがうかがえました。

 ロシアとの音楽交流を積極的に行っているこの協会では、「サウンド・ルート」というコンサートシリーズで、毎年様々なテーマのコンサートを行っていますが、今回はプーシキンの詩による歌曲がテーマ。このコンセプトは、とても興味深いものでした。というのも、取り上げられる歌曲は、すべて19世紀のロシア文学を代表する詩人プーシキンの詩によるものなのですが、ロシア語の詩にロシア人作曲家、たとえばラフマニノフやリムスキー=コルサコフらが作曲したものと、まったく同じ歌詞を、しかし金子幸彦の日本語訳に日本人の作曲家が作曲した新曲歌曲(しかも全て世界初演!)が並べられているのです。1曲ごとにコメントする紙面はないのですが、どれも素晴らしい作品と演奏でした。ロシア語と日本語の語感の違い、そして何より作曲家の詩の解釈の違いなどがおもしろく、また演奏者によってそれが最大限に表現されていたように思います。

プログラムは、以下の通りです。
1.アリーオン :ラフマニノフ/二宮毅
 川畑久子(Sop)、吉永哲道(Pf)
2.預言者 :リムスキー=コルサコフ/福田陽
 肥田雅宏(Bas. Bar.)、高野純子(Pf)
3.バフチサライ宮殿の噴水に :ゾラソフ/小林聡
 関森温子(Sop)、岸洋子(Pf)
4.嵐 :ラフマニノフ/金田潮兒
 福成紀美子(Sop)、新海節(Pf)
5.呪文 :シャーポリン/松岡俊克
 清水知加子(Sop)、中村敏彦(Pf)
6.空にたなびく雲がとぎれる :リムスキー=コルサコフ/堀越隆一
 小原伸一(Bas. Bar)、渡辺暁(Pf)
7.願い :キュイ/遠藤雅夫
 筧聰子(Mez. Sop)、遠藤雅夫(Pf)
8.とおいふるさとの岸を求めて :中島克磨(ロシア語による)
 岸本力(Bas)、中島克磨(Pf)
 とおいふるさとの岸を求めて :ボロディン/山本純ノ介
 岸本力(Bas)、山本きよみ(Pf)
アンコール 岸本力、筧聰子、遠藤雅夫

 今後も、このような日本とロシアとの、音楽の文化交流による美しい成果が聴けることを楽しみにしたいですね。(M.)

 

公演後に「日本・ロシア音楽家協会創立25周年記念パーティ」が行われました。
会員以外にも大勢の方がお祝いに懸けて付けてくださり、盛大なパーティとなりました。(M.S.)

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