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日本ショパン協会 第251回例会
野上真梨子ピアノリサイタル開催レポート
《日本ショパン協会パウゼシリーズ Vol.8》
2010年
2月13日(土) 18:30開演( 18:00開場)
主催:日本ショパン協会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 

 2月13日、パウゼにて野上真梨子さんのピアノ・リサイタルが行われました。野上さんは、桐朋女子高等学校音楽科に通う高校生。国際コンクールをはじめ数々の受賞歴や、オーケストラとの共演の経験もある若手ピアニストです。この日は時折雪もちらつく寒い一日でしたが、会場は超満員。ここからも、野上さんへの期待がうかがえます。

 プログラムは、野上さんが大好きだというショパンとラヴェルの作品から構成されていました。1曲目は、ショパンの《ノクターン 変ホ長調》Op. 55-2。旋律を非常に美しく聴かせ、心から歌っているのが感じられました。続いて、ショパンの《バラード 第4番 ヘ短調》Op. 52です。ここでも温かみのある音楽性が際立ち、幻想的な世界を創り出していました。前半の最後は、ラヴェルの《夜のガスパール》。これは「オンディーヌ」、「絞首台」、「スカルボ」という3曲からなりますが、どれも非常に高度なテクニックの要求される超難曲です。しかし、集中力を切らさず、表情豊かにやや不気味な情景を伝えてくれました。

 後半は、ショパンの《幻想ポロネーズ》から始まりました。生き生きとした表現、そして音楽の流れが印象的でした。そして最後は、ショパンの《ピアノソナタ 第3番 ロ短調》Op. 58です。ショパンのソナタといえば「葬送」ソナタが有名ですが、この3番も素晴らしい作品だと改めて感じされてくれた熱演。この大作にかける野上さんの意気込みが感じられる演奏で、とくに終楽章の力強さは、聴き手を強く惹きつけるものがありました。

 鳴り止まない拍手に応え、アンコールは2曲。ショパンの《練習曲》Op. 10-10と10-4を情熱的に演奏し、華やかに演奏会を締めくくりました。

 初めてのリサイタルということで、かなり緊張したのではないかと想像しますが、堂々と2時間のプログラムを弾き切った野上さん。その素晴らしい演奏に、駆けつけたお客様も大満足の様子でした。これからのますますの成長に期待です!(M.)

 

恩師の下田先生、高橋先生や友人達と。

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