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KSCO
北川曉子&靖子 サロンコンサート vol.6
〜シューマンの夕べ〜
2010年
1月15日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

 1月15日パウゼにて、北川曉子先生と北川靖子先生のデュオコンサートが行われました。

 ≪シューマンの夕べ≫と題されたシリーズ第6回目は、題名の通りシューマンの作品を中心としたプログラムで構成されていました。

 まず1曲目は、ベートーヴェンの≪ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第6番Op.30-1≫。お二人の、洗練されて格調高い音色と、楽しく対話をしているような演奏が、会場中を温かく包み、聴いていてとても幸せな気持ちになりました。

 続いて、曉子先生のピアノ・ソロでシューマンの≪ノヴェレッテンOp.21≫が演奏されました。それぞれの曲が持つ物語性や、幻想的な世界が巧みに描写されていただけでなく、曉子先生の、温かく表情豊かで、細部にまでコントロールされた音色、繊細なペダル使いは、たいへん見事でした。

 最後は、お二人のデュオによるシューマンの≪ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番Op.105≫です。情熱的で胸が締め付けられるような第1楽章、素朴で可憐な旋律が、たっぷりと歌われていた第2楽章、そして、火花が散るような緊張感に満ちた終楽章と、最初のベートーヴェンのときとは対照的に、身体全身で音楽を表現しておられる様子はとても印象的でした。

 お二人のデュオは、音楽に対する真摯な姿勢と、聴き手の心に訴えかけるような深い表現をされているのはもちろん、靖子先生のヴァイオリンは、たっぷりと歌いながらも、ピアノの美しさを引き立てており、また、曉子先生のピアノは、ヴァイオリンの背景となって旋律の表情をさらに効果的に表現していたことなど、お互いが一体となった演奏は、本当に素晴らしいものでした。

終演後に、コンサートの余韻に浸りながらいただいたケーキとコーヒーの味は格別で、素敵なひとときとなりました。

(K.S)

 

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