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KSCO 
川村文雄ピアノリサイタル開催レポート
〜演奏活動10年を記念して〜
2009年
9月18日(金) 19:00開演( 18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

今日の演奏者は川村文雄さん。川村さんは桐朋学園大学を卒業後、日本や世界各国の主要コンクールで上位入賞を果たしました。既にリサイタルやオーケストラとの共演など、豊富な演奏経験をお持ちの実力派のピアニストです。

今回のリサイタルは、「演奏活動10年を記念して」というタイトルがつけられているとおり、川村さんの演奏活動の1つの区切りとなる重要なものでした。その記念すべきリサイタルを聴きに、多くのお客様が「パウゼ」に集まりました。

颯爽とステージに登場した川村さん。弾き始めたのはモーツァルトの《ソナタ》第10番ハ長調K.330。軽やかなタッチで、シンプルで愛らしい旋律を歌い上げました。続くリストの《コンソレーション》第3番では心安らぐ世界を繊細に表現。また、《ため息》や《スペイン狂詩曲》における素晴らしいテクニックには、会場の誰もが圧倒されたことでしょう。

休憩をはさみ、後半はショパンの《ソナタ》第2番変ロ短調作品35「葬送」です。この演奏はとりわけ感動的でした。孤独で悲劇的な世界、そして時折現れるショパンならではの甘く美しい旋律を巧みに描き出し、この型破りな作品を見事に弾き切りました。最終楽章の急速なユニゾンを弾き終えると、会場からはひときわ大きな拍手が送られました。

アンコールに応え、川村さんはショパンの《ノクターン》変ホ長調作品9-2と、ラフマニノフの《プレリュード》作品32-12を演奏。熱狂的な拍手に包まれながらステージを後にしました。

様々な音世界を実現する高度なテクニックと豊かな音楽性を持ち合わせた川村さんの演奏を存分に楽しむことができました。また演奏が聴ける日を楽しみにしています! (M.S.)

 

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