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伊賀あゆみとMarunouchiなピアニスツ2009 開催レポート
〜丸ビル・新丸ビルの人気ピアニスト共演〜
2009年
7月11日(土) 19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 季節は7月になり、表参道は夏の開放的な雰囲気に包まれています。先日のコンサートは、丸の内で活躍されている人気のピアニストたちの華やかな共演でした。個性豊かな6人が、それぞれの演奏とトークで聴き手を楽しませてくれました。

 最初は天本麻理絵さんです。バッハ《平均律クラヴィーア曲集第1巻》より第3番 嬰ハ長調(BWV 848)で、華々しい幕開けとなりました。ショパンの練習曲(Op.10-1)は和声のダイナミックな動きが印象的。スクリャービンの練習曲(Op.42-5)、フォーレのノクターン第5番(Op.37)では、色彩豊かな世界を見せてくれました。

 次は伊藤万里さんで、シマノフスキの《仮面劇》(Op. 34)より2曲です。アラビアン・ナイトやドン・ファンの主人公たちの姿が変幻自在のイメージとなってとめどなく流れてきて、ストーリーが目の前に浮かんでくるような、ニュアンス豊かな演奏でした。

 前半の最後は井上友美さんです。曲目はショパンの《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》(Op.22)。前半の美しい旋律と、後半の勇ましい力動感が対照的です。原曲のオーケストラを思わせる迫力を残しつつ、ピアノに特有の優雅な響きのある演奏でした。

   

 後半の最初は、山本恵利花さんです。ドビュッシーの《水の精》(前奏曲集第2巻より 第8曲)の演奏では、音の綾がとても美しく、和声の移り変わりが幻想的に表現されていました。ベートーヴェンの《月光》(ピアノ・ソナタ第14番)では第3楽章の奔放な力強さが魅力的でした。

 次は丸山いづみさんで、モーツァルトのピアノ・ソナタ第13番(K.333)です。軽やかで優雅なこの曲を、癒しに満ちた音色で演奏されました。この曲に特有の気取らない華やかさがゆったりと表現され、とても心地よく聴いていました。

 最後は伊賀あゆみさんです。他の出演者と同じく、丸ビルコンサートに出演した山口雅敏さんとの2台ピアノで、ラヴェルのピアノ協奏曲 ト長調を演奏されました。第1楽章では、ジャズ風のリズムとビートに聴衆は圧倒されました。第2楽章は優美なアダージオ。第3楽章は再びダイナミックな音楽で、オーケストラ・パートとピアノ・ソロが一斉にユニゾンで全音階的旋律を弾奏するところは圧巻でした。

 最後に、出演者全員がステージに登場し、終演となりました。それぞれに華のあるピアニストたちの色とりどりな演奏を楽しめたコンサートでした。(T.)

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