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第9回 七夕コンサート“星に願いを”開催レポート
2009 Tanabata Concert 児玉幸子と仲間たち
SHIGERU KAWAI GRAND PIANOでピアノデュオ スクランブル
2009年7月7日(土) 19:07開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 7月7日、七夕の晩に、七夕コンサートが開催されました。それも7時7分から、というこだわり。9回目となる今回は、9人のピアニストが登場しました。チラシでは「曲目は当日のお楽しみ」となっていたため、どんな演奏会になるのかわくわくしながら向かいました。会場では、色とりどりの短冊が配られ、お客さんたちが願いを書き込み、笹を飾りました。

 1曲目は、スメタナの《ロンド ハ長調》を2台8手連弾で演奏されました。のどかな田園風景を思わせるような、美しい演奏を聴かせてくれました。2曲目は、溝上日出夫の《絵のない絵本》を4手連弾。12曲の小品からなる作品集ですが、それぞれ個性的な曲で、全体のテーマである「月」の幻想的な雰囲気や、あたたかみのある表現が印象的でした。続いても、4手連弾でラヴェル《スペイン狂詩曲》でした。これは、連弾の定番レパートリーとも言える名曲で、エキゾティックな魅力を十分に発揮していました。前半最後の、中田喜直《日本風メロディーによる主題と変奏》は、「日本風」の美しい旋律が、多彩に変化し、どこか懐かしい気持ちになりました。

 

 休憩の後は、《たなばたさま》の全体合唱から始まりました!ステージと客席とが、一体となったひと時でした。プログラムでは、中田喜直とシューベルトの作品が1曲ずつあったのですが、時間の都合上カットとなりました。残念でしたが、またの機会にとのことでしたので、それを期待しましょう。続いての曲は、グルリット《6つの音の絵》より「ノーブルなワルツ」「ガボット」「カプリッチータ」。これは、6手連弾、つまり1台のピアノを3人で演奏するという、珍しい編成のもの。1台のピアノの音域をフルに活用した、かわいらしくもパワフルな演奏でした。2台8手連弾でのスメタナ《ソナタ》は、4人の動きが緻密に組み合わされた作品ですが、息のあった演奏で楽しませてくれました。最後は、中田喜直《夏の思い出》を、2台8手のピアノにのせて、再び全体合唱。なごやかに、コンサートを締めくくりました。

 曲の合間では、児玉幸子さんが作品や、立派なピアニストになっても弟子であり続ける演奏者たちを紹介するなど、アットホームな雰囲気で進められました。とりわけピアノデュオで名高い児玉さんと仲間たちが、ピアノアンサンブルの魅力を改めて感じさせてくれた七夕でした。(M.)

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