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黒田亜樹とMarunouchiなピアニスツ2009 開催レポート
〜丸ビル・新丸ビルの人気ピアニスト共演〜
2009年
6月26日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 この日のコンサートの出演者は、丸ビル・新丸ビルで活動する若手のピアニストたちです。そこでのファンや、友人など、多くの方がいらっしゃいました。演奏の前にそれぞれ、一言ずつご挨拶。そこにも、個性が表れていたように思います。普段のクラシック音楽とは少し異なった環境での演奏は、彼女たちにとって、非常に大きな経験となっているようで、その成果もこの日の演奏に生かされていたことでしょう。

 まず始めは、水色のドレスで登場の小西繭香さん。フォーレの《ノクターン第6番》とショパンの《スケルツォ第1番》をさわやかな感性で聴かせてくれました。続く村松映美さんは、リストの《メフィスト・ワルツ第1番》を演奏。強弱を効果的に表現し、連打やオクターヴの連続など、超絶技巧も鮮やかにこなし、真っ赤なドレスと同様、情熱的な演奏でした。坪倉ひとみさんは、黒のドレスに身を包み、ハイドンの《ソナタヘ長調》とヴィラ=ロボスの《ブラジル風連作》より〈セレナード弾きの印象〉と〈奥地の祭り〉を端正に演奏していました。特に〈奥地の祭り〉での、活き活きとしたリズム感が印象的でした。

 

 休憩をはさんで、後半一人目、大貫夏奈さんがピンクのドレスで登場。J. S. バッハの《半音階的幻想曲とフーガ》とR. シュトラウスの《ソナタロ短調》より第4楽章を演奏。それぞれの作風に合った音色で、センス良く音楽を進めていました。続く神永睦子さんは、緑色のドレスで、バーバーの《ソナタ》を披露しました。華やかさばかりでなく、深みも感じられる素晴らしい表現でした。

 

 最後は、丸ビルのコンサートのコーディネータを務める黒田亜紀さんが、ドビュッシーやピアソラ、チャイコフスキーを編曲した作品を演奏。おなじみの音楽が、黒田さんのセンスによって新たな姿で見えてきて、とても楽しかったです。特に、最後の《ナットロッカー》は、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」の行進曲ですが、それがロック風にアレンジされていて、まさに贅沢なエンターテイメント!腰を痛めているとのことでしたが、そんなことは全く感じさせないパワフルな演奏で、その音楽にどんどん引き込まれていきました。

 実力と美貌を兼ね備えた、若いピアニストたちが今後もますます活躍するのを楽しみにしたいと思います。(M.)

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