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友清祐子 ピアノリサイタル開催レポート
《 東京藝術大学 表参道 フレッシュコンサート Vol.9 》
2009年6月5日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

友清祐子さんのリサイタルを「パウゼ」で聴きました。友清さんは東京芸大及びハンガリー国立リスト音楽院で学び、その後積極的にコンサート活動などなさっているピアニストです。プログラムには、前半がバッハとベートーヴェン、後半がリストの大変内容の濃い作品が並んでいます。当日はあいにくの雨でしたが、多くのお客様が会場に駆けつけ、ほぼ満席となりました。

友清さんのピアノは、卓越したテクニックはもちろんのこと、明るくよく通る音色が印象的でした。バッハの《イタリア協奏曲》ヘ長調BWV971では美しい音色で爽快な演奏を繰り広げました。次の曲はベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ》第23番ヘ短調作品57「熱情」。緊迫した音楽に客席も静まり返り、熱心に演奏に耳を傾けます。とりわけ終楽章の熱演は圧倒的で素晴らしいものでした。

後半はリストの《バラード》第2番ロ短調S.171で始まりました。リストの作品は難曲揃いですが、困難な部分を難なく弾きこなし、さらにこの作曲家の特質であるロマンティシズムを存分に表現したのはさすがです。次はヴェルディの歌劇《アイーダ》の中の「巫女たちの踊りと終幕の2重唱」をリストがピアノ独奏に編曲した作品です。歌を彷彿とさせる表情豊かな表現が素晴らしかったです。そして最後は《巡礼の年 第2年「イタリア」》S.161より「ペトラルカのソネット」と「ダンテを読んで」の2曲。「ペトラルカのソネット」は叙情的な表現が際立ちましたし、「ダンテを読んで」は非常に高度なテクニックを駆使し、豪快で圧倒的な演奏を繰り広げました。  客席からの熱い拍手に応えてアンコールにバルトークの《3つのチーク地方の民謡》を演奏。演奏会を締めくくりました。高度なテクニックと豊かな音楽性で素晴らしい演奏をしてくださった友清さん。これからもますますご活躍なさってください!

(M.S.)

 

ロビーの様子。友清さんのお隣の方は、次回のフレッシュコンサートに出演される冨士素子さん。

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