トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2009年 > 田中あかねピアノリサイタル > 開催レポート

KSCO 
田中あかね ピアノリサイタル
“ボンの町から”〜Vol.1 ベートーヴェン生誕、シューマン終焉の町〜
2009年5月17日(日) 14:00開演(13:30開場)
主催:カワイ表参道
後援:(株)河合楽器製作所関東支社
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

パウゼで田中あかねさんのリサイタルが開催されました。田中さんは東京芸大大学院修了後、ドイツに留学され、その後ドイツと日本を中心にご活躍されてきました。今回のリサイタルは、ドイツの小さな町「ボン」にゆかりのある作曲家、ベートーヴェンとシューマンを取り上げる大変興味深いプログラムです。会場にはお年寄りから子供まで、多くのお客様が集まりました。

最初の曲はベートーヴェンの「選帝侯ソナタ」第1番変ホ長調。作曲者がわずか13歳の少年だったころの作品です。ベートーヴェンの最も初期の作品の1つということで、演奏会で取り上げられることが比較的少ないこの作品。田中さんは奇をてらうことなく、ストレートかつリズミカルな演奏で若かりし頃のベートーヴェンの世界を表現しました。

続く《アンダンテ》ヘ長調WoO57、《ピアノ・ソナタ》第21番ハ長調作品53「ワルトシュタイン」でも、しっかりとした芯のある音色で、表情豊かに演奏されていたのが印象的でした。ピアノの音色を美しく響かせるタッチだったと思います。

休憩をはさみ、後半のシューマンの《ファンタジー》ハ長調作品17では高度なテクニックに支えられた豪快な表現が際立ちました。スケールの大きな演奏は実に見事なものです。この大曲を演奏しきった田中さんに、会場からはひときわ大きな拍手がおくられました。

アンコールには、ショパンの《ノクターン》変ホ長調作品9−2を演奏。軽やかで繊細に、しかし芯のある美しい音色でコンサートを締めくくりました。

今回はドイツの町、「ボン」をテーマにした興味深いコンサートということで、ドイツにお住まいだった田中さんご自身にとっても、思い入れの深いプログラムだったことと思います。演奏後のトークによると、田中さんは今回のようなテーマに基づくコンサートを、これからも続けていかれるとのこと。次回はどんな演奏会になるのか、今から楽しみですね。          

(M.S.)  

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2009年 > 田中あかねピアノリサイタル > 開催レポート