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北川曉子&靖子 サロンコンサート vol.4
〜ベートーヴェンの夕べ〜
2008年
11月14日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

 北川暁子先生と靖子先生のデュオ・コンサートが「パウゼ」で開かれました。両先生はそれぞれの活動と並行して、これまで精力的にデュオによるコンサートをなさってきました。今回のプログラムはオール・ベートーヴェンの充実した傑作揃い。期待に胸を膨らませて開演を待ちました。

 両先生が登場し、最初の演奏は「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」第4番イ短調作品23。ピアノとヴァイオリンが織り成す美しいハーモニーが会場に広がります。情熱的な第1楽章、軽やかで愛らしい対話が印象的な第2楽章、疾走する第3楽章と、それぞれの持ち味がよく出ていた演奏でした。

 続いては北川暁子先生のピアノソロ、《エロイカ変奏曲》作品35です。大規模な傑作であり、演奏には非常に高度な技術が要されます。冒頭のシンプルで印象的な主題が次第に高揚し、複雑なハーモニーになっていく様は、非常に聴き応えがありました。

 休憩を挟んで、後半は2曲の《ロマンス》で始まりました。うっとりするような優しい調べが会場を包み込みます。特に第2番ヘ長調作品50は有名な曲で、会場にいた誰もがその優美な旋律に酔いしれていたことでしょう。

 コンサート最後の曲は《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ》第7番ハ短調作品30−2。情熱的で聴き手に訴えかける両先生の演奏は実に見事!息がピッタリ合った熱演に、会場からはひときわ大きな拍手が送られました。

 格調高いベートーヴェンの世界をたっぷりと堪能できたコンサートでした。終演後にいただいたケーキとドリンクもとても美味しく、コンサートと共に素敵なひとときとなりました。両先生による次回のサロンコンサートは来年の5月22日(金)です。みなさん、是非ピアノとヴァイオリンの音色が織り成すハーモニーを味わってみてください!

 

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