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宮腰いづみ ピアノリサイタル開催レポート
2008年10月31日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:カワイ音楽振興会
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 秋も深まり、段々と肌寒くなってきました。そんな10月31日の夜、カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で宮腰いづみさんのリサイタルが開催されました。会場にはピアノを習っていると思われる子どもたちから、年配のクラシック・ファンまで、幅広い層のお客さんが集まりました。

今回の演奏曲目
―前半―
ハイドン
ソナタハ長調Hob.XVI/50
ドビュッシー
映像第1集〜水の反映/ラモー賛歌/動き
―後半―
ショパン
24の前奏曲作品28
―アンコール―
ショパン
24の前奏曲より第7番

 紫の素敵なドレスで登場した宮腰さんがまず演奏したのはハイドンのソナタ。全体的にシンプルながらもさわやかで、心地よい響きが際立った演奏でした。明るく優しい音色がとても印象的な第1楽章、しっとりと歌い上げる第2楽章、技巧的なパッセージと高音の美しい響きが際立つ第3楽章、それぞれの性格をとてもよく表現されていたと思います。

 続いてはドビュッシーの『映像』第1集。「水の反映」では冒頭から幻想的なムードが漂います。アルペジオがとても美しい音色で会場に響き渡りました。次の「ラモー賛歌」は、全音音階がもたらす神秘的な響きが印象的でした。前半最後の「動き」は躍動感あふれる演奏で締めくくりました。

 休憩をはさんで後半は、ショパンの「24の前奏曲」作品28全曲。短い小品ばかりではありますが、それぞれが音楽的にも技巧的にも充実しており、通して弾くのは大変なことです。宮腰さんの演奏は、レガートやカンタービレの表現が特に素晴らしかったです。特に有名な第7番や第13番などでは、ピアノの美しい音色が会場に響き渡り、聴衆を魅了しました。一方、第18番、第22番、第24番などでは荒れ狂う技巧的なパッセージも劇的に表現。全曲を弾き終えた宮腰さんに、客席からは暖かい拍手が送られました。

 最後に口頭で挨拶した後、宮腰さんはショパンの「24の前奏曲」の中から、テレビ・コマーシャルなどでもおなじみの第7番を再度軽やかに演奏し、コンサートを締めくくりました。宮腰さんの優しいピアノの音色で、優雅な気分に浸れた素敵なコンサートだったと思います。聴衆の中にはお弟子さんと見受けられる子供さんたちも来場されていましたが、先生のピアノに懸命に取り組む姿を見て、これからより一層ピアノを頑張ろう、と思ったのではないでしょうか?またのパウゼでの演奏を期待しています!

  

可愛らしい生徒さんたちも応援に!!
嬉しいですね!

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