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KSCO
ドミトリー・シシキン ピアノリサイタル開催レポート
2008年
6月21日(土) 18:00開演(17:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

ドミトリー・シシキンはまだなんと16歳!しかし、既に数多くのコンクール入賞歴を有し、世界各地で演奏活動を行っているピアニストです。まさにロシアの期待の星といえるでしょう。若きピアニストの演奏に期待を膨らませ、会場には多くのお客さんが集まりました。

今回のプログラムは高度な技術を要する珠玉のピアノ作品が並んだ意欲的なものです。テクニシャンのシシキンにふさわしいものといえるでしょう。

前半はオール・ショパン・プログラム。ショパンの小品12曲を連続して演奏するというのは体力的にかなり大変なことで、様々なテクニックが要求されます。シシキンは並外れた集中力をもって、丁寧にこれらの作品を弾き切りました。「練習曲」へ短調作品25−2などでは、美しい弱音とレガート奏法で繊細な表現を聴かせます。一方、前半最後の「英雄ポロネーズ」では、豪快な演奏で観客を魅了しました。

後半はショパンと並ぶロマン派ピアノ音楽の重要な作曲家リストの作品と、シシキンの祖国であるロシアの作曲家・ラフマニノフとチャイコフスキーという組み合わせ。

有名な「ラ・カンパネラ」では、幅の広い跳躍も難なくこなし、鐘の音色を巧みに表現。また、レガートの急速なパッセージを軽やかに弾きこなしたあたりでは、シシキンの高度なテクニックが光りました。

続くロシアの作品では、シシキンがこの分野を特に得意としていることを感じさせました。ラフマニノフの「前奏曲」では、それぞれの曲の持ち味を引き出しながら、この作曲家の叙情性や憂鬱な世界を余すところなく表現しました。

最後はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」。編曲作品は独奏曲とは異なる様々なテクニックが要求されます。シシキンは原曲のオーケストラを連想させる多彩な響きをピアノ1台で実現しました。ペダルの巧みな使用による音色の使い分けは特筆すべき点だといえましょう。

アンコールにはやはり祖国の作曲家・ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」とラフマニノフの「幻想的小品集」の中から1曲ずつ演奏。シシキンの、祖国の作曲家に対する熱い想いが伝わってくる名演でした。

ロシアの作品とロマン派の名作を、若いピアニストの瑞々しい感性あふれる演奏で楽しめた、非常に充実したコンサートでした。おなじみの名曲が多く、会場にいた誰もがシシキンの演奏を楽しんでいたことと思います。これからの更なる活躍がとても楽しみです!

 

CDやプログラムにサインをされるシシキンさん。お客様は大変嬉しそうでした。

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