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KSCO  〜美しきドナウへの回想〜
リスト音楽院の仲間たち開催レポート
2007年6月13日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 このコンサートの出演者は、皆ハンガリーにあるリスト音楽院に留学し研鑽を積んできた若手音楽家たちで、昨年に続き2度目のコンサートです。

 “今回は様々な編成を”ということで、最初に演奏されたのが鈴木さんと南部さんによる2台ピアノ。アンサンブルを組むのは初めてとのことでしたが、息の合った演奏で、プーランクの世界へと誘いました。続く松尾さんは、グラナドスの《演奏会用アレグロ》を演奏。技巧的に難しい作品ですが、エレガントに弾きこなされていました。上法さんのチェロと山田さんのピアノからは、ドヴォルザークとサン=サーンスの温かくそして華麗な、魅力的なチェロのレパートリーが披露されました。前半最後は、津嶋さんのリスト。歌の旋律をリストがピアノ用に華やかに仕上げた2曲を、超絶技巧を見せつつも、豊かな音量でロマン的香りも高く聴かせてくださいました。

 休憩後は、鈴木さんのシューマンで再開。《幻想小曲集》からの3曲で、それぞれ異なるシューマンのファンタジーを存分に伝えていました。続く南部さんによるラフマニノフの《前奏曲》からの2曲は、深みのある音でラフマニノフらしいスケールの大きさを感じさせる素晴らしい演奏でした。そして最後は、山田さん・上法さん・上野さんによるスメタナの《ピアノ・トリオ》。演奏される機会の少ない作品ですが、華麗で美しい演奏で、満員の聴衆を魅了し作品の良さを改めて認識させてくれました。このトリオで奏されたアンコールは、「美しきドナウへの回想」と題されたこのコンサートを締めくくるにふさわしい名曲、シュトラウスの《美しき青きドナウ》でした。お馴染みの優雅なワルツに、会場からは暖かな拍手が贈られました。

 各演奏の前には、演奏者がマイクを持ち、曲の解説や曲への思いを語るという工夫も。このことで、演奏の理解の助けとなると同時に、演奏者の個性も垣間見られ、とても楽しく和やかなコンサートとなりました。

 南部さんと鈴木さんによる2台ピアノ

 松尾さんのソロ演奏

 上法さんと山田さんのよる演奏

 津嶋さんによるソロ演奏

 鈴木さんによるソロ演奏

 南部さんによるソロ演奏

 山田さん、上法さん、ゲストの上野さんによるスメタナのピアノ・トリオ

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