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根津理恵子ピアノリサイタル開催レポート
「ショパンをめぐる作曲家たち」Vol.8
2008年5月10日(土)19:00開演(18:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

根津理恵子さんは東京芸大を卒業後、日本とポーランドを中心に活動されているピアニストです。今回は前半シューベルト、後半ショパンというプログラム。ピアニストにも聴衆にも人気の高い曲が多く含まれていたこの日のコンサートは、前売り券完売という盛況ぶり。会場には子供からお年寄りまで、幅広い年齢層が集まりました。ショパン・コンクールのファイナリストという実力派ピアニストの演奏に期待が高まります。

春らしいグリーンの素敵なドレスで登場した根津さんはまずシューベルトの即興曲から2曲を演奏。《即興曲》変ホ長調D.899-2の冒頭の急速なパッセージから、流れるようなフレーズで聴衆をシューベルトの世界へ惹きこみます。軽やかな響きと音の粒立ちのよさが印象的でした。続く《即興曲》変ト長調D.899-3はシューベルトならではの優しい旋律が心を打つ名曲。シンプルながらも心打つ旋律を美しく歌い上げました。ピアニッシモの優しい音色を、ペダルを巧みに使用して実現していたのが素晴らしかったです。前半最後は《ピアノ・ソナタ》第4番イ短調D.537。根津さん自身のシューベルト体験の原点となった作品とのこと。ご自身の思い入れもあったことでしょう。若さあふれる初期の作品をエネルギッシュに表現されました。

後半はショパン。ショパンの作品には技巧的に難しい部分がたくさん出てきますが、そのような箇所も難なく弾ききってしまう根津さんのテクニックはさすがです。《即興曲》第1番変イ長調作品29、第2番嬰ヘ長調作品36は遊び心溢れるパッセージを軽やかに弾ききりました。《バラード》第2番ヘ長調作品38では穏やかな部分と嵐のような部分の対比を鮮やかに表現。高度なテクニックに支えられたドラマチックな表現が際立ちました。最後は有名な《ポロネーズ》変イ長調作品53「英雄」。この曲でのダイナミックな表現はとりわけ圧倒されるものでした。演奏が終わった後、根津さんの熱演に会場からはひときわ大きな拍手が送られました。

鳴り止まぬ拍手に応え、根津さんはアンコールにグリーグの《春に寄す》作品43-6を演奏。この季節にピッタリの爽やかで優しい響きでコンサートを締めくくりました。

確かなテクニックに支えられたダイナミクスの幅の広さと音色の豊かさが魅力的な根津さんのピアノ。おなじみの名曲を質の高い演奏で存分に堪能できた一夜でした。

 

皆さんでハイ!パシャ!  根津さんに憧れ、頑張っている可愛らしいお弟子さん達も沢山来ていました。

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