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KSCO
長崎結美 ピアノリサイタル開催レポート
〜フランス近代音楽の夕べ〜
2008年1月26日(土) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
ご出演の長崎結美さんは、国立音楽大学大学院をクロイツァー賞を得て修了後渡仏、パリのエコール・ノルマル音楽院にて研鑽を積まれた新進ピアニストです。
この日は最高気温が一桁止まりの寒さにもかかわらず、大勢のお客様がコンサートにお越しくださいました。
受付ロビーでは、絵本『ぞうのババール』&像さんのヌイグルミもお出迎え。パリ帰りの長崎さんが演奏してくださったのは、フランス近代の代表的な作曲家ドビュッシーとプーランク。満を持してのプログラムです。まず初めの曲は、ドビュッシー作曲『子供の領分』。ドビュッシーが愛娘のために書いた曲として有名です。優しい響きと細やかできらきらとした音が印象的な演奏でした。2曲目に弾かれたプーランクの『ナゼルの夜会』は、ほんの2〜3分の短い曲の集まりなのですが、どれもが小粋で洒落たものでした。曲のタイトルも「分別の極み」とか「不幸の味」など一風変わったものが並んでいて、プーランクの遊び心が感じられます。
休憩を挟んで、いよいよお待ちかねの音楽物語『ぞうのババール』です。この曲は、プーランクが幼いいとこに、絵本の『ぞうのババール』をピアノで弾いてとせがまれ、即興的に演奏したのがきっかけで作られたそうです。お話の間に場面ごとピアノが入るのですが、長崎さんのピアノは本当に生き生きとして、まるで情景が目に浮かんでくるよう!語りの福井信介さんも、幾つもの役を一人の声で演じ分けられ、お見事という他ありませんでした。物語の最後はハッピーエンド、場内のお客様も何とも幸せな気持ちを身近に感じられたことでしょう。まさにサロンコンサートならではの体験ですね。
アンコールが終わってロビーに登場した長崎さんと福井さんにお客様も拍手喝采、なかなか鳴り止みませんでした。ぜひまた聴きに来たいです!という声が沢山聞こえてきました。今回はチケットが完売のため、ご来場いただけなかった方も少なからずいらっしゃるとか。そんな皆様のご期待にお応えして、2008年8月2日(土)に長崎結美さんの第2回ご出演が決まりました。どうぞお聴き逃しありませんように!
アンコール曲
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
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