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≪ カワイ表参道リニューアル一周年記念コンサートシリーズ ≫
小林 仁&奈良希愛 デュオコンサート開催レポート
2007年10月30日(火) 19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
ラヴェル マ・メール・ロワ(連弾)
シューベルト 幻想曲ヘ 短調D940( 連弾)
バッハ 「フーガの技法」BWV1080 より NO.1, 2, 3, 4, 14, 8, 5, 18(電子ピアノによる独奏:小林仁)
レーガー 序奏とパッサカーリア
カワイ表参道リニューアル一周年記念コンサートシリーズ今までに 4公演開催されきましたが、第5公演目となる小林 仁&奈良希愛 デュオコンサートで最終回となりました。ピアニスト奈良さんと小林先生との連弾、それもピアノでの連弾とデジタルピアノでの連弾、そしてデジタルピアノでの小林先生の演奏と、ピアノ以外にデジタルピアノも使っての演奏会はそうあることではありませんので興味津々でした。
「フーガの技法」については、作曲者自身による楽器の指定がないため、CD等でも様々な楽器・編成・形態で演奏されてきましたが、小林先生は数年前からデジタルピアノに着目され、今回の演奏会の構想を練られ実現となりました。因みに今回使用されたデジタルピアノは『カワイ・デジタル・ピアノCA-91』でした。
さて演奏プログラム前半は、ピアノ連弾から始まりラヴェルのマ・メール・ロワとシューベルトの幻想曲ヘ短調が演奏され、さすがお弟子さんである奈良さんと師匠小林先生との息の合い方は並ならぬもので、音楽的にも技術的見事なデュオの演奏となりました。
後半小林先生のソロでデジタル・ピアノによるバッハのフーガの技法の演奏と、再び奈良さんと小林先生のデジタル・ピアノでの連弾で、レーガーの序奏とパッサカーリアが演奏されました。「フーガの技法」は時にチェンバロ等の音色もありましたが主にオルガン系の音色が使用、それも微妙な音色・音量の変化が施され、各曲の輪郭を彩る工夫と特色付けがなされました。
プログラム最後のレーガーでは、本来オルガン曲であったというだけあって、デジタル・ピアノでのオルガンの音色でも充分パイプオルガンを想像させる効果があり大変面白みある演奏となりました。使い方によってはデジタルピアノもステージで魅力ある楽器ということが発見できました。鳴り止まぬ拍手に応えてのアンコールでは、ピアノ連弾によるモーツァルトのディベルティメントK250からロンド(小林先生編曲)が演奏されお客様も大満足!これまた師弟の実に息の合ったパフォーマンスで満席となった会場を楽しませてくれました。
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