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 ホーム(ニュース) CD&メディアジュリアン・ル・パップ 「象のババール」

CD番号 ZMM0805 

ジュリアン・ル・パップ 「象のババール」

試聴mp3 ドビュッシー:アラベスク 第1番 ホ長調


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■ ジュリアン・ル・パップ/象のババール

レコード芸術2月号 準推薦 誌評

濱田滋郎

 ジュリアン・ル・パップは、近年しばしば来日公演も行っている、1980年パリ近郊生まれのピアニスト。パリ音楽院で諸部門に優秀な成績を収め、ヨーロッパ諸国のフェスティヴァルなどにも活躍をつづけている。独奏者としてのほか、室内楽奏者としても定評を築きつつあるようだ。その彼の、当欄初登場を記念するCDは、ドビュッシー、プーランクと“お国もの”を入れた日本制作盤となった。プーランク作品は、もともと“朗読とピアノ”のために書かれた《象のババール》が選ばれ、俳優・声優の斎藤志郎が、日本語訳版を読み上げている。全く嫌味のない上手な朗読であるし、そもそもプーランクのこの曲はフランス語の原テキストとピアノの音を有機的にからめて書いたものではなく、朗読の合間に巧みな情景描写、音によるイラストを挿んでいく形をとるものなので、不都合は生じない。かえって、日本人の聴きてにとっては、物語の筋立てが判らなければせっかくのプーランクの意図もエスプリのほども判らないわけなので、日本語による朗読のほうがはるかによかろう。ル・パップは、闊達に、分かりやすく、音のイラストを繰りひろげてくれる。ドビュッシー作品はまず、《2つのアラベスク》を“序奏”のように置き、プーランクのあとを受けて《前奏曲集》第1巻の全曲を奏でる。彼のドビュッシーは、近頃多くなってきたと思えるメリハリを濃くして画然と奏する傾向には立たず、柔らかく、潤いを保った演奏で、一種人なつこく、あたかかい感触をおびている。おそらくどなたにも高感度の高い演奏だと言えよう。 

石田善之 [録音評]

 2008年2月、三鷹市芸術文化センター・風のホールでの収録で、会場の明るい響きが全体を包み込み、開放感に溢れたのびのびとしたサウンドを聴かせる。間接音成分もかなりたっぷりとしているが、音の芯もきっちりと伝わり、演奏の骨太感も表現されている。ただ、曲想以上の明るい響き感が音全体を支配しているようでもある。

 

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